元気と笑顔をお届けするフィットネスインストラクターの緒方美保です。 「自由に快適に動けること」は豊かな生活のためにはとても大切なことです。
「Good motion=Good life 豊かなくらしはよい動きから」軽やかに、自分らしく、楽しく過ごしていくための様々なエクササイズを神奈川県県央地区を中心に提供しています。一緒に元気になりましょう!!
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糖尿病について
暦の上では「立冬」を過ぎましたが、まだまだ昼間は上着なしで気持ちいいくらいの気温ですね。このくらいの気温が続いてくれると助かるな~とも思いますが四季があるのが日本の良いところでもあるし…。やっぱり冬は冬らしくがいいのかな??なんて思っていたらニュースで「ラニーニャ現象」が確認されたのでこの冬は寒くなりそうと言ってました~(・o・)
健康であるということ
さて、前回のブログで入院中の振り返りから「手術と糖尿病」について触れていきました。急にどうした?という感じだったかもしれませんが、今回の怪我、入院を通して「健康であること」には「余力があること」や何かが起きた時「治療の妨げになるものが少ないこと」ということが含まれるな~と実感したからです。
運動習慣はもちろん、食習慣、睡眠、人間関係、心の問題…様々なことが私たちの体には影響を与えています。私は運動指導者ですから主に「運動」を通して「健康」を考え、実践していますが、なぜ運動が必要なのかをもっとたくさんの人に知ってもらい、積極的に体を動かしてもらいたいと思うのです。
糖尿病のタイプ
…ということで今回も「糖尿病」について書いていこうと思います。
「現代の国民病」とも言われている糖尿病ですが、いくつかのタイプがあるのをご存知ですか?
日本人の糖尿病の90%を占めるⅡ型糖尿病は肥満や運動不足、食習慣、睡眠などの環境要因が関係しています。つまり、生活習慣を改善することで防ぐことや改善することが可能な病気だということです。運動指導者の出番もある!!ですから運動指導者の皆さんもぜひ糖尿病について知っておきましょう!!
上に示したどのタイプの糖尿病も「血糖値が高い状態」になるわけですが、具体的にはどのような項目、数値で判断されるのでしょうか?
糖尿病の判断は一つの数値だけではできず、複雑なので健康診断で「血糖値が高い」と指摘された人は病院で検査、診断してもらいましょう!
さまざまな判断基準
「糖尿病です」「糖尿病が疑われます」という診断の基準が決まっていますが、いろいろな数値があって少々分かりづらいですね…。それでも健康診断の数値を見る時の参考にしてもらえるように少し書いておこうと思います。
《検査項目》
「空腹時血糖値」…9時間以上食事をとっていない時の血糖値
「随時血糖値」…食事の時間とは関係なく測定した血糖値
「75gOGTT」…糖分を取って上がった血糖値がもとに戻るかを調べる検査
「HbA1c」…1~2か月の血糖値を反映する
*これらの数値が基準値を超えると「糖尿病型」と診断される。
《基準値》
「空腹時血糖値」126㎎/㎗以上 (境界型110~125・正常高値100~109)
「随時血糖値」200㎎/㎗以上
「75gOGTT2時間」200㎎/㎗以上(境界型140~199)
⇒空腹時血糖値・随時血糖値・75gOGTTのいずれかを「血糖値」として診断
「HbA1c」6.5%以上
「HbA1c」と「血糖値」がいずれも基準を超えた場合、どちらかが正常値でも糖尿病の典型的な症状(口の渇き、多飲、多尿、体重減少など)や糖尿病網膜症などがある場合は1回で糖尿病と判断されます。
すぐに糖尿病の診断がつかなくても数値がひとつでも糖尿病型である場合は時間を置いて検査をし、早期に診断し病気の進行を防いだり、適切な治療を行います。また、境界型の人は糖尿病予備軍とされ、生活習慣の改善などが必要になります。
なぜ血糖値が上がってしまうの?
日本人に多いⅡ型糖尿病はインスリンの分泌が低下したり、インスリンへの反応が鈍くなることで上がってしまった血糖値が下がらなくなり、血糖値が高い状態が続くことで発症します。血糖値が高い状態が続くと毛細血管を傷つけ、合併症を引き起こします。
毛細血管への影響だけではなく、動脈硬化を進行させ脳血管障害や心疾患を引き起こすのも糖尿病の怖いところです。
合併症について記事はコチラ↓
では、なぜ国民病と言われるほど糖尿病になる人が多いのでしょうか?実は日本人は欧米人と比べるとインスリンの分泌が少ないことが分かっています。膵臓の大きさもインスリンの分泌量も欧米人は日本人の1.5~2倍だとか。
これにははるか昔、私たちの祖先がどのように生活していたかに関係があるようです。日本人(モンゴロイド)は欧米人の祖先と比べると厳しい食糧事情の中で生きてきました。血糖値を下げるためのインスリンがさほど必要ではなかったと考えられます。
しかし、現代は食の欧米化が進み、血糖値が上がることが増えてきました。長い時間をかけて引き継がれてきた遺伝子情報がそう簡単に変わるはずはなく、小さな膵臓で懸命にインスリンを作っているが間に合わないということになっているのです。
すっかり話が長くなってしまいました…(-_-) 今回はここまでにして次回はインスリンと糖について書いてみようと思います。糖尿病の話が続きます(#^^#)