元気と笑顔をお届けするフィットネスインストラクターの緒方美保です。 「自由に快適に動けること」は豊かな生活のためにはとても大切なことです。
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切っても切れない関係…
朝晩はヒンヤリ、昼はポカポカの天気が続いていますね…。
ラジオで「小松菜やほうれん草などの葉物野菜の生育が早すぎて、出荷が忙しい」という話題が出ていました。そういえば大根とかも安い。本格的な鍋やおでんの季節がやってきますが、その頃には野菜不足になっていたりするのかな??それはちょっと困る…(。•́︿•̀。)
冬といえば鍋…これ、セットですよね〜(そして、ビールね笑)
「糖」ってなんだ?
セット…といえば糖尿病では「糖」と「インスリン」。今日は切っても切れない関係の糖とインスリンについて書いてみようと思います。
血液中に多くなると様々な問題を引き起こす「糖」ですが、そもそも「糖」とは何でしょうか?
甘くて美味しい…疲れると欲しくなる…。美味しいと感じ、欲しくなるということは私たちに必要なものだということですよね!ではどんな役割があるのでしょうか?
ズバリ!!「糖」は私たちの体や脳のエネルギー源です。ブドウ糖1gあたり4㎉のエネルギーがあり、素早く使えるという特徴があります。
そして、「糖」を一番必要としているのが『脳』なんです。実は脳ってかなり食いしん坊…(^-^) 一日の消費エネルギーのうち約20%は脳が消費していて、そのエネルギー源となるのが「糖」なんです!(ケトン体も脳のエネルギーになることがわかっています。ケトン体についてはまたの機会に…)
ちなみに脳の重さは体重の2%ほど…かなり燃費が悪い笑 私の基礎代謝が1400㎉ほどですから、じっと寝ていても1日280㎉、70gの糖が必要になる計算です。
貯蓄は少なめ…
しかし、体に貯蓄しておける糖の量は非常に少なく、肝臓内に約100g(400㎉)筋肉内に約400g(1600㎉)ほど。糖と同様に体を動かすためのエネルギーとなる「脂肪」は標準的な男性で体重の15~20%、女性で20~25%が蓄積されていると考えるとかなり少ないですね。(脂肪はエネルギーになるだけではなく、体を衝撃から守ったり、保温をしたり、ホルモンの材料になったりと他にも役割がありますが…)
貯蓄に向いているのは…
食べられない時は別として、私たちは食事からエネルギー源となる「糖」を摂取しています。ちなみにショートケーキひとつに糖質は30~40gほど含まれているそうです。ケーキひとつで体に貯蓄できる量の1/10を摂取してしまうということです。
「甘いもの」だけが糖ではなく、お米やパン、麺類なども糖質を含んだ食べ物です。エネルギーとして素早く使えるとはいえ摂り過ぎれば余ってしまうのは当然ですよね。
糖が血管内にあふれることで血管が傷つくので余ってしまったものは速やかに片づけたい…。でも「捨ててしまうのはもったいない!いざというときのために貯蓄しておこう!」ということで別のものに変えて貯蓄します。
別のもの…それは「中性脂肪」です。増えてしまった糖は中性脂肪になって体に蓄積するということです(-_-;) あまり貯めたくない…(ᗒᗩᗕ)
血糖値のコントロール
では、吸収された糖はどのようにして貯蓄されるのでしょうか?
糖が小腸から体内に吸収され血管内に入ると血管内に糖が増える→血糖値が上がる→筋肉や肝臓、脂肪細胞に収納→血糖値が戻る…というふうに血管内の糖の量をコントロールします。血糖値が上がったときに「糖を収納して!」と合図を出すのが「インスリン」です。
血糖値に関与するホルモンは他にもありますが血糖値を下げるのはインスリンだけです。大昔、いつ食事にありつけるか分からない頃は血糖値を上げる必要はあっても下げる必要はなかったのかもしれませんね(^-^)
筋肉や脂肪の細胞が糖を取り込まなくなる理由はふたつあります。
前回も書きましたが日本人は欧米人と比べてインスリンの分泌が少なく、膵臓自体も小さいのでβ細胞(インスリンを出す)が機能しなくなりやすいそうです。アメリカの糖尿病患者のBMI(体格指数)は30(肥満2度)を超えていますが日本人の場合は25(肥満1度)…ちなみに標準が18.5~25未満なのでちょっとぽっちゃりくらいでも糖尿病になる可能性があるということです。
肥満と関連が深いのが「インスリン抵抗性」です。インスリンは出ているのに細胞が反応しなくなることで血糖値が上がります。これには運動不足、高脂肪食、肥満、ストレスなどが関係します。特に肥満になると脂肪から分泌される物質によってインスリンの効きが阻害されます。
アメリカの糖尿病患者のBMIが高いのはある程度までは豊富に出ているインスリンでカバーできるためと考えられます。
さあ、ここに来てでてきました!お得意の「運動」!!次回は運動と血糖値について書いていきますね~